パート2 兎に角家に帰りたい!
2011年 03月 12日
50インチのデカイTVが倒れて猫が下敷きになってたらどうしようとか悪い事を考えてしまう。
なので早く家に帰りたかった。
今思えば俊敏な猫が下敷きになるってよっぽどだよね。
それでも万が一を考えてしまって気が気じゃなかった。
ネコご飯はいいとしても水がひっくり返って飲み水がなくなってたらと思うとドキドキしてきたりして。
臆病者のうにはきっと怖がっているに違いないと思うと早く帰って安心させてあげたかったの。
仕事の仲間の人が駅まで様子を見てくると行ってしばらくしてから帰ってきた。
汗だくで・・・・
だってここ9階なんだよー。しかも階段が急で。
エレベーター使えないから必死で登ってきたらしい。お疲れ様だよ!
そしてやっぱり電車は動く目処がついてないとの事。
あ~~~、やっぱり歩いて帰るしかない。
何時間かかるかわかんない。あまりに距離がありすぎる・・・
色々TVの情報を見ながらどうしたらいいのか考える。
しかし時間だけが過ぎていく・・・・
それで、ご近所3人組は歩いて帰ることに決心した。
地図をコピーしてもらって帰り道を確認してみる。
A4サイズの紙にまずは3枚分。
ここが〇〇だからと地図を見てると、一緒に帰る1人が一枚のコピーを見て「どこが家?」と聞いてきた。
ちゃき「えーーーーっ!!ここにあるわけないじゃん!3枚でやっと半分だよ」
〇〇さん「うそーーっ!!もう絶対に無理」
あはははは。地図1枚でいけるならすぐに帰ってるよ私。
それにしてもかなり距離がある。歩きなれてる私でも大丈夫かなと心配に。
一緒に行く2人は日頃全く歩かないらしい。
こりゃ無理か?
結局上司の方も「歩いて帰るのは危険ですよ」と警告してくれて諦めた・・・・
また5人に戻って休憩室で待機。
会社の人はここに泊まる事に決定らしく、私たちにも泊まるように促す。
うううう(泣)
私1人なら絶対に泊まってた。でも・・・・
安否確認出来ないネコ達、ご飯の用意も出来ないネコ達を放っておけないよ。
それでもどーすることも出来ない。
仕方なく一応泊まる用意をしてもらう。
みんなお腹が空く時間になってきた。
しょうがないからコンビニに行く事にした。
何か暖かい物が食べたいと。。。
それと一番困ったのが携帯の電池がなくなってしまっていること。
電話がかからないもんだからずっと操作しっぱなし。
なのでドンドン電池のアンテナが1本、また1本と減っていく。
ドコモでもらった充電器を持っているのは私1人。
しかもそれほど残っていなさそう。
結局完全に切れてしまった友達に使ってもらってすぐにただの箱に。。。(汗)
コンビニに行けば携帯充電器が売ってるからそれも買ってこようとなったの。
おにぎりやカップラーメンみたいなのがあれば嬉しいとなり、3人で買出しに。
9階の階段を登るのは辛いけど外の様子が知りたかったから私も買出しに参加。
そして数時間ぶりにビルの外に。
もう遅い時間だというのに人、人、人。
買出しや歩いて帰宅する人で道はにぎわっている。なんか不思議な光景。
地図を片手に歩いている人もいる。
さて、コンビには・・・・・
ない!!
なーーーんにもない!!
棚はガラ~ンとしていて何だか寂しいコンビニに。でも人が沢山いるの。
パンやおにぎり、お弁当、水もほとんどなかった。
コンビニトイレにも人が並んでる。トイレは歩いて帰る人のために解放しているらしい。
この現象も始めてみる光景です。
暖かいものなんて何もないか・・・・と諦めていたら
ふと棚の下を見ると、ダンボールが置いてありそこにカップはるさめがぁぁぁぁ!!
慌てて近寄って手に取る。丁度5個あるよ!!
5個確保。その他にもカップスープや味噌汁も。
私たちが確保しているのに気が付いた人達が一度にどっときて全て完売。
あぶない!!間一髪。
みんな棚の上を見てるから下においてあったダンボールには気が付かなかったんだね。
とりあえず食事は確保。
それと携帯充電器は・・・・
その時1人の女性が店員さんに「充電器はありますか?」と丁度質問していた。
店員さん「向こうにあったんですけど売り切れてしまいました」と。
ああああやっぱり。みんな同じような状況になってるんだ!
暖かい食べ物を確保しただけでもよしとしよう。
充電器は諦めてビルに戻った。
ビルに戻ると、さぁこれから9階まで階段だ!!と意気込んで行ったんだけど
「ちょいとエレベーターの様子を見てくる」と行ってみたところ、なんか動く気配。
ボタンを押すと扉が開いた。
「行けそうだよ」と少し恐々だったけど無事に9階へ移動。
よかった。
カップはるさめを分けていると社員さんがやってきて、寝袋5個、お水や非常食を用意してくれた!
非常食のピラフやらハンバーグ、そしてトン汁まで。これがなかなか美味しくて。
凄い!!豪華(笑)
ここで待機。夕食です。
ダンボールの中身は寝袋です。
こんなの入ってます。
その後も5人で励ましあって時には笑いあって過ごしていた。
ニュースでも少しずつ電車が運転再開し始めていたけど、私の家まではまだまだ。
半分も言ってない。
どれだけ時間が経ってもそれ以上電車が伸びることがなかった・・・・
でも私は絶対に家に帰るぞと、この時心に決めていた。
つづく
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